導入事例

社会インフラを支える事業の次なる成長へ。
現場センシングの事業成長に向けた取り組みを支えた外部人材活用
社名
パナソニック コネクト株式会社
業種
ICT・システムインテグレーション/社会インフラソリューション
規模
大企業
利用サービス
スキルシェア
利用職種
開発PMO、テックリード

当社サービスを選んだ決め手

・課題やプロジェクトフェーズに応じて、最適な専門人材を柔軟にアサインできること
・専門性だけでなく、人柄やチームとの相性まで考慮したマッチングを受けられること
・自社の構想や課題を深く理解し、実現に必要な人材や視点を提案してくれること

導入前の課題

・事業環境や顧客ニーズの変化を踏まえ、新たな価値提供のあり方を検討していた
・将来像の実現に向けて、取り組むべきテーマや進め方を整理する必要があった
・限られたリソースの中で、重点的に取り組む領域を明確にする必要があった

導入後の成果

・経営構想を具体的なアクションへ落とし込み
・外部視点による本質的な提言が、新たな気づきと議論を創出
パナソニック コネクト株式会社は、センシング技術や生体認証技術を活用し、社会インフラを支える現場の業務変革や安全・安心の実現に取り組んでいます。近年は、人材不足や顧客課題の多様化といった環境変化を背景に、現場センシング事業において新たな価値提供に向けた取り組みを進めています。

今回は、現場センシング事業のビジョン実現に向けた取り組みにおいてスキルシェアをご活用いただいたパナソニック コネクト株式会社 現場ソリューションカンパニー常務 澤井 淳子様、デジタルID推進室室長 加峰 広茂様に、導入の背景や支援内容、そしてプロ人材との共創による変化や成果についてお話を伺いました。

導入の背景を教えてください。

加峰様:
現場センシング事業の成長に向けた取り組みを進める中で、私たちには目指す姿や将来ビジョンはありましたが、その実現に向けて「何をどう進めていくべきか」を具体化していく必要がありました。どのようなビジネスモデルやサービス、事業基盤が必要なのか。また、そのためにどのようなケイパビリティを持つべきなのかを整理し、構造化していく必要がありました。どういう観点で整理していけばうまく全員が同じ方向を向いて設計図を描けるかというところで、お力をお借りしたいとご相談したのが始まりでした。

当社サービスを選んだ理由、決め手となったポイントを教えてください。

澤井様:
今回のプロジェクトでは、ビジネスアーキテクトとテックリードという異なる専門性を持つ人材を組み合わせてご提案いただいた点と、それぞれの専門性が高いことはもちろんですが、スキルや実績だけでなく、人柄なども勘案し、私たちのチームに合う方をアサインしていただけた点が良かったと感じています。私たちが言語化しきれていない課題や構想も含めて理解し、必要な知見や経験を持つ人材をご提案してもらえたことも大きかったです。

どのようなプロジェクト・体制でフリーランス人材を活用されましたか?

加峰様:
事業側では将来のビジネスモデルや事業基盤を整理し、事業変革の設計図となるビジネスアーキテクチャの構築を進めており、構想の整理や論点整理から具体的なタスクへの落とし込みまで、ビジネスアーキテクトの方に参画いただきました。また、開発側ではテックリードの方にも参画いただき、事業側・開発側の両面から実践的な議論を進められました。

活用によって、どのような成果や変化がありましたか?

加峰様:
ビジネスモデルや事業基盤、必要なケイパビリティを整理しながら、市場や顧客、テクノロジーの変化も踏まえて事業全体を構造化し、今取り組むべきテーマを明確にできました。
強みや課題を客観的に整理した上で、今後必要となる取り組みまで明確にしてもらえたことはありがたかったです。

澤井様:
社内だけで議論していると視野が狭くなりがちですが、我々の目指すべきところをご理解いただいた上で「こういうふうに見えますよ」と客観的な視点で示していただくことで、新たな気づきにつながりました。

外部人材活用に対して、社内や経営層の反応はいかがでしたか?

澤井様:
当社では以前から、コンサルティング会社やキャリア採用などを通じて外部の知見を積極的に取り入れてきました。自社だけの考え方にとらわれず、外部の経験や知見を活用しながら事業を変革していくことは重要だと考えています。
今回参画いただいた方々についても、専門性だけでなくプロジェクトの進め方や優先順位の考え方など、多くの刺激を受けました。時には率直に厳しい指摘もありましたが、単なるアドバイザーではなく同じチームの一員として伴走し本気でプロジェクトに向き合っていただいていることが伝わり、チーム全体の意識や推進力にも良い変化が生まれたと感じています。

担当コンサルタントとのやり取りで印象に残った点や、サポート面で良かったことがあれば教えてください。

澤井様:
印象的なのは、人材のマッチング精度の高さですね。私たちも「こういうことをしたい」ということはお伝えするのですが、必ずしもすべてを言語化できているわけではありません。それでも、私たちの意図や課題を理解した上で、最適な方をご提案いただいていると感じています。
また、大手ファームさんだとチームでのご提案をいただくことになるのですが、必要な方を個人でマッチングいただけるという点も今回はベストな選択だったのではないかと思っています。

今後、どのような領域でスキルシェア活用を検討されていますか?

澤井様:
今後も事業成長を進めていく中で、その時々で必要な知見や経験を持つ方々のお力はお借りしたいと思っています。事業を前に進めていくには、自社だけでは得られない知見や業界経験を持つ方に参画いただけることは大きな価値だと感じています。アクシスコンサルティングには、幅広い専門性を持つ方々とのネットワークがあるので、今後もさまざまな場面でご相談させていただきたいですね。

スキルシェアサービス導入を検討している企業へのメッセージをお願いします。

加峰様:
私たちは今回、現場センシング事業の将来ビジョンの実現に向けてご支援いただきました。目指す姿はあっても、何をどう進めていくべきかを整理し、具体的なアクションへ落とし込むことは容易ではありません。
そのような中で、初期段階の壁打ちから、経営層が目指す方向性を踏まえた議論の整理、そして現場での伴走まで一貫してご支援いただきました。経営層が目指している方向性を理解した上で、現場と同じ目線に立ちながらプロジェクトを推進していただけたことは心強かったです。
また、高い専門性を持つ人材をご紹介いただけることはもちろんですが、プロジェクトの目的や課題に応じて最適な方をアサインいただけた点も大きな価値だと感じています。

社会インフラを支える企業は、なぜ変革を続けるのか
~パナソニック コネクトが描く、現場ソリューション事業の未来~
インタビュイー:
パナソニック コネクト株式会社
現場ソリューションカンパニー
副社長 髙嶋 靖彦様
ここまで、現場センシング事業における具体的な取り組みと、外部人材活用について伺いました。
では、こうした取り組みは、パナソニック コネクト株式会社全体が目指す変革の中で、どのように位置づけられているのでしょうか。
ここからは視点を経営へと移し、パナソニック コネクト株式会社 現場ソリューションカンパニー 副社長 髙嶋 靖彦様に、事業を取り巻く環境変化や経営アジェンダ、目指す未来について伺います。

現在、経営環境の変化をどのように捉えていますか。また、現場ソリューションカンパニーはどのような未来を目指していますか。

髙嶋様:
現場ソリューションカンパニーは、その名前の通り、お客様の現場課題を解決することで、日本の社会インフラを支えるお客様を支援している組織です。
現在、お客様に共通する喫緊の課題は、やはり労働力不足だと考えています。多くの熟練者が減少していく中で、お客様の現場をどう支えていくのか。それが私どもに求められている役割です。
一方で、社会情勢はグローバルでめまぐるしく変化していますし、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化によって産業構造そのものも大きく変わっています。お客様の経営課題も、これまでとは比較にならないスピードで変化しています。
そうした中でも、お客様にこれまで以上に高い品質で、よりスピーディーに価値を提供し続けるためには、私ども自身が変わり続けることが前提になっています。

現場ソリューションカンパニーの強みは、お客様の現場をよく知っていることです。その強みを活かしながら、たとえばデータを活用した新たなビジネスモデルへと変革していくことで、私ども自身も持続的に成長し、お客様へお役立ちし続けられる企業を目指しています。
その中でも、現場ソリューションカンパニーで最も歴史のあるセンシング事業を起点に、社会や産業の変革に貢献するサービスを展開し、新たな価値を創造できる企業へ進化していきたいと考えています。

そうした環境変化を踏まえ、最も重要な経営アジェンダは何でしょうか。

髙嶋様:
私どもにとって、ビジネスモデルをどうトランスフォームしていくかは、まさに経営アジェンダそのものです。
その中でもセンシング事業は、当社の一丁目一番地とも言える存在です。この事業を変えられれば、現場ソリューションカンパニー全体の変革につながる、そのトリガーになると考えていました。

変革を進める上で、どのような壁がありましたか。また、それをどのように乗り越えようと考えましたか。

髙嶋様:
ビジネスモデルを変えていくということは、私どもの社内にあるナレッジだけでは限界があります。また、長年同じビジネスモデルで事業を続けてきたことで、良くも悪くもDNAに染み付いています。だからこそ、自分たちとは違う観点や実績を持つ方の知見を取り入れることが必須だと考えていました。もちろん中途採用も考えましたが、私どもが求める高度な専門性を持つ方を採用するのは簡単ではありませんし、時間もかかります。そこで採用を待つのではなく、外部人材を必要なタイミングで、かつ必要な知見のみを取り入れられる方法を模索しました。
当初は、私ども自身も課題に対する解像度が高くない状態でした。しかし、相談を重ねる中で、「私どもに足りないのはここなのだ」ということが見えるようになり、変革の方向性も徐々に明確になっていきました。
これからの時代は、自社だけですべてを抱えるのではなく、外部のプロフェッショナルと融合しながら変革を進めていくことが、ますます重要になると考えています。

今回の取り組みを通じて、どのような変化がありましたか。

髙嶋様:
今回得られた知見は、現場ソリューションカンパニー全体のビジネス転換を進める上で、一つのモデルケースになったと感じています。プロジェクトメンバーを見ていても、これまでとは違う観点で物事を見るようになったと感じています。
今回のプロジェクトを通じて、私どもだけでは導き出せなかったビジネスモデルのあり方や、それを実現するために必要な組織ケイパビリティ、戦略、ロードマップまで整理できました。
ただ、それ以上に大きかったのは、私ども自身が考え、議論しながら、一緒にその道筋を描けたことです。その経験は、今後ビジネスモデルをさらに転換していく上で、大きなきっかけになったと感じています。
一緒に並走し、一緒に考えながらプロジェクトを進めたからこそ得られた変化だと思います。
また、できていないことは率直に指摘していただきました。ただ言われたことを進めるのではなく、本当の意味でプロジェクトチームとして議論できたことは非常にありがたかったですね。

変化の激しい時代において、企業に求められることは何でしょうか。

髙嶋様:
変化の激しい時代だからこそ、自社だけですべてを抱えるのではなく、必要な知見を必要なタイミングで取り入れながら、クイックに変革を進めていくことが重要です。
どの会社も、変革を進める中で外部の知見を取り入れることは考えられると思います。新しいビジネスの可能性を探索したり、自分たちに足りないケイパビリティを補完したりする段階では、まず解像度が低い状態でも相談を始めてみる、あるいはそういう初期段階からでも相談できる先を見つけておくということが非常に大きいと感じています。
そうした進め方は、変化の激しい時代において、これからますます有効になっていくのではないでしょうか。

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